山田太郎「や、山田さん……す、好きだ」山田花子「えっ」
山田太郎「一目惚れだった。はじめて君に会ったときから、君のことが大好きだったんだ。平板な言葉ですまないけれど、僕と付き合って欲しい」
山田花子「え」
山田太郎「好きなんだ(あぁ、困ったハナちゃんもかわいいよぉ。シコい。抱きたい。エッチしたい)」
山田花子「……(うわぁ、マジうざっ。でも私が断れば、この男に告白される人がまたひとりと増える。それならば……)」
山田太郎「好きなんだ(舐めたい。はやく僕のコレクションにしたい。心の底からわきあがる情動を抑えることができないよぉ)」
山田花子「……しちゃいやだよ(誰かこいつの言っていることを訳して)」
山田太郎「え?」
山田花子「浮気。浮気しないでね。そういうことする人って、大嫌いだから」
山田太郎「うん、しないよ。一緒にいて嫌な思いもさせないから。花子さんをガラスケースに閉じ込めて、ずっと、ずっと見ていたいんだよ。ずっと見ていたいんだ(あと、もうひと押しでいける)。お願い付き合って、一生のお願いだから」
山田花子「いいよ(きめええええええええええええええ)」
山田太郎「山田さん、いや、ハナちゃん。ありがとう、ありがとう(うひょよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお)」
山田花子「うん(これからどうしよう……)」
山田太郎氏はDVであることが伺える。山田太郎氏の姿勢が如実に物語っている。
それに対し、山田花子嬢は、メサイアコンプレックスであることがわかる。
著者は、このカップルの未来が気になり、夜も寝ないで昼寝をする毎日が続きそうだ。
今週のお題特別編「子供の頃に欲しかったもの」
〈春のブログキャンペーン 第3週〉